環境汚染を防ぐために

研究者

汚染原因物質を調べる

大気汚染物質として有名なものに、ダイオキシンがあります。このダイオキシンの発生する主な原因の一つが、ハロゲン元素を含む化合物です。ハロゲン元素とは元素周期表上の第17族にあたり、主にフッ素、塩素、臭素、ヨウ素の事を言います。これらの元素を含む化合物は難燃性の特徴を持つため、電気製品や建築材に難燃剤として使用されてきました。ですがこれらハロゲン化合物の多くはジベンソダイオキシンという物質と化学構造が似ており、高温環境に置かれるとダイオキシンへ変化・発生させやすく、大気汚染の原因の一つとなってもいるのです。そのため、焼却処分する廃棄物に含まれるハロゲン量を調べるハロゲン分析は、とても重要です。また、近年では国際的に、ダイオキシン発生原因であるハロゲン元素の含有量を、製品や部品から削減する動きもあります。特に電気・電子部品分野では国際規格や国内規格も設けられており、こうしたハロゲンフリーの実現のためにも、ハロゲン分析は欠かせないものとなっています。ハロゲン分析は、主に燃焼イオンクロマトグラフ法で行われます。前段階として分析する試料を燃焼し、吸収液に燃焼ガスを吸収させたのち、イオンクロマトグラフで測定する方法です。燃焼方法には酸素フラスコ燃焼法、ポンプ燃焼法、石英燃焼管法などがあります。このような分析には特殊な分析機器が必要となるため、ハロゲン分析は化学物質を分析できる専門の分析機関に依頼するのが、一般的となっています。

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